今日、一憩は私を連れて大阪に戻る。職場復帰はまだ少し先の話だけれど、とにかく、大阪に戻る。
一憩は不安の塊で志向が定まらず、私はただただ「まだまだ時間はあるよ」とか、「大丈夫。貴方は確実にレノンに似てる!」とか、何でも良いから思い付く限りの励ましの言葉を投げ掛けているが、私自身は大阪に戻ることに何の怖さも感じてない。
読者の皆さんもご存知の通り、私は33年間、一憩の中の女性性として存在し続けてきた。でも、考えようによっては私は、一憩の中のポジティブな考え方とか姿勢とかの権化でもあるのかな、と今ふと思った。だって、彼の全体像から私を引くと、「ネガティブ」の一言しか残らないんだから。
新訳・阿仁真里
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.ikkei.me/mt/mt-tb.cgi/409

コメントする