蝶、臨戦体制へ!

いよいよ今週末、日本最強ロックンロールバンド『バタフライ』が初ライヴへ向けて、ブッキングを開始いたします!

とりあえず、その初ライヴについて、現段階で発表できることを発表しておきます。ライヴハウス側さえ了承すれば、以下のようになる予定。

一、年内。(おそらく12月)
一、日曜日。
一、大阪。

詳細は決定次第随時報告していきます!


悲惨の木

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以前、社会的に脱落して、日課と言えば散歩しかなかった時に、家の近所の高架下にあるこの枯木に目を奪われたのである。

頭をコンクリートに押さえつけられて、もうこれ以上上に伸びることができず、さらに、雨が降っても一切水を飲めず、そうして、こうして枯れてしまったのだろう。

辞書で「悲惨」を引くと、この木の写真が出てきて、「凶悪」を引くと、ここにこの木を植えた野郎の顔写真が出てくるんじゃないか?とあの頃、しみじみ思ったことを覚えている。

でも、この枯木が私の中に、何らかの「前向きな」変化をもたらしてくれたのは確かで、これは小説『人間失格』についても同じことが言えるが、負のイメージのものに接した人間が、そのまま負なものを精神的に受け取るのかというと、それは疑問で、そんなに単純な話じゃないだろうということを、私は、あの頃考えたのである。

「頑張れ!」―決して悪い言葉ではない。同様に「自信を持って!」という言葉も決して悪い言葉ではない。でも、絶望の淵にあるような人間に対して掛ける言葉、態度としては、何か他に、別に、もっともっと適切なものがあるような気もする。

残念ながら今の私には、それが一体どんなものなのか、さっぱりわからんが…。


魅力、教えます

社会に対して怖じ気付いて、オドオドしてしまっている自分の背中を、はにかみながら「ほれ、ほれ、行け、行け」と言ってポンポンポンポン押してくれている感じ―これが私にとっての太宰文学の魅力なのです。

はい。


ダザ中の男

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もう、本当に、何度も言うが、私は文庫本を全部持っている。そして全部読んだ。にも関わらず、今日、古本屋でこれを見つけて、買ってしまった。

はっきり言って、文庫本を全部持っておれば、こんな全集的なものはいらないのであるが、どうしても逆らえなかった。

昨日、『人間失格』をもう一度読み返してみたら、これがもう本当にめちゃくちゃ素晴らしくて、とたんに太宰熱が再発しちゃって…。

太宰さんの全集、実はこれで5冊目なのである…。

これはこれで、人間、失格?


コメントへの返信〜くま様宛

いつも、バンドの事を書くとソッコーでコメントを寄せてくれますね。私がまだティムと出会う前、バタフライの「バ」の字もない頃から、めちゃくちゃ期待してくれていて…いつも本当に感謝しています。

ライヴ、やりますよお!お客さんを唖然とさせて、他のバンドマンを愕然とさせるようなロックンロールをぶちかましますよ。

絶対観に来てくださいねっ!


お熱いのがお好き

早くライヴがしたい!
「今の」バタフライの音を皆さんに是非とも聴いてもらいたい。

一切整理されていない、初期衝動の塊のような爆発的な音。メンバー全員の嬉々とした心境が昇華しているような音。「練る」ということを経ていないからこそ出せる、「一歩間違えたらゴミ」のような、鼻息の荒い、ロックンロールとしか言いようのない音。この音に、私の湿ったメロディと壊れた言葉が絡んで…スタジオの中だけで爆発させとくにはもったいな過ぎる。私はこんなバンドが、音楽がやりたかったのだ。

考える前に動きたい。音の料理人としてはやはり、あたたかい、できたてホヤホヤの料理を皆さんに提供したい。できた料理に後からなんだかんだと小細工を施しているうちに冷めちゃった…というのだけは絶対に避けたい。満を持したくない。石橋を叩きたくない。かつての失敗を二度と繰り返したくない。できたら即「あいよっ!」と言って出したい。

早くライヴがしたい!
早ければ早いほど良い。熱〜いのを、ホフホフ言いながら召し上がっていただきたい。

だって皆さん、お熱いのがお好きでしょ?


螺旋階段で立ち止まって

人間関係の「形」、バンドの表現の「形」、日常生活の「形」―形なんてそのうち放っといても出来上がるし、出来上がってしまうものだから、あえて模索する必要はないと思う。そんなことよりも、まだ形の出来上がっていない、不安定な、浮遊感のある状態を楽しむべきだと思う。

人間は不安定な状態を嫌って、どうしても形を求めてしまうが、いざ形を手に入れて、安定感に身を浸してしまうと、それがまたつまらなくて、退屈で、時に窮屈で、無難な不安定感を求めだして、怠惰、堕落し始めて―ということなのではなかろうか。


声で崩れたサンシャイン

相手の機嫌を損ねるのが嫌だったり、相手と口論になるのが嫌だったりして言いたいことが言えない人は、酒の力を借りてでも言いたいことを言うべきだ。

酒の力を借りさえすれば言いたいことが言えるのなら、大いに借りるべきだ。

言いたいことを言えないということが、人生の気運みたいなものの流れをせき止めてしまっている可能性があり、ここに一つ穴をあけることで、たったそれだけのことで、そこから一気に道が開けてくる可能性があるからだ。

堅固な壁も、ほんの僅かな亀裂を起点にして崩壊することがあるということを私は、昔、キン肉マンのジェロニモvsサンシャインを読んで学んだ。

ウーララー!!


トラウマ・ナビゲーション・システム

大阪時代後半の体験がトラウマになっている。

やることなすこと、あの時の逆を行こうとしている自分がいる。あの時のやり方を何一つ繰り返したくないと思っている自分がいる。

私には今、明確な方向性がある。「迷う」ということがまずない。大阪時代後半の体験を地図代わりに、あの逆を行けば良いだけの話だからだ。

「トラウマ」と書いて「パワー」と読む。