人間の念

乱暴な運転の車に当たられそうになった時、「頼むからどっかで事故ってくれ!」と思う。できれば電柱やなんかに激突して、他人を巻き込まずに、運転してる奴だけくたばってくんねえかな…と思う。

車を乱暴に運転してる奴らは、人間の念というものをナメている。彼らは、おびただしい数の人間から「頼むからどっかで事故ってくれ!」と思われている。事故ることを切に願われ、祈られている。これだけの念が実を結ばないわけがない。よって彼らは、いつかどこかで必ず事故る。

ライヴハウスやライヴバーで、頭に「クソ」が付くほどくだらないバンドやソロの奴を見ると、「何の為に、誰の為に音楽やってんだ?やめればいいのに」と思う。それを声に出して言う客は一人もいないけど、皆がそう思っているのを肌で感じる時がある。奴らもまた、人間の念というものをナメている。一方、ごくごく稀ながら、素晴らしいライヴを見た時には、「何をグズグズしてやがる。とっとと売れやがれ馬鹿野郎!」と思う。これまた誰も声に出して言いはしないけど、素晴らしいものを見て、聞いて、嬉しいと思う気持ちは拍手の音の中に表れている。が、素晴らしいアーティストに限って自分の中のハードルが高く、自己評価が低いので、拍手の音の違いに気付いていなかったりする。彼らもまた、人間の念というものをナメている。

人間の念ーこれをもってすれば、地球上から戦争を一掃することだって難しいことではないと思う。でも、どんなに頑張っても、スプーンを曲げることはできないと思う。


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